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福神漬け、うどん、伝統の寿司=聖母婦人会=今年も人気の慈善バザー=「奉仕の心がうれしい」

ニッケイ新聞 2009年7月9日付け

 聖母婦人会(畑中アリッセ会長)主催の「慈善バザー」が五日、ジョン・メンデス広場のサンゴンサーロ教会で開催され、多くの人出で賑わった。
 八百キロの野菜を使った福神漬け五百キロをはじめ、前日から百五十人のボランティアが手をかけて準備した寿司やうどん、天ぷら、今川焼き、シュラスコ、ドーセなど飛ぶように売れ、食堂は家族連れやカップルで溢れ返っていた。
 コジーニャは大忙し。うどんは麺から手作りで、前日に青年会が十二時間かけて八十キロの小麦粉をしっかり捏ねた。つるつるの喉越し麺に本格的な出汁が好評で、約一千食を完売した。
 婦人らが半世紀の伝統を引き継ぐ巻寿司、五目寿司、ちらし寿司、いなり寿司。「たっぷり旨味を閉じ込めた椎茸や、ほんのり甘い桜でんぶが決め手。全部手作りですよ」と楽しそうに話すのは、三十年、寿司を担当する中矢キサさん。
 七十キロの米ともち米五キロを炊き上げて、全部で五百食の寿司を用意した。その場で食べて、お土産に買って帰る人の姿も。
 畑中会長は、「奉仕の心でみんな楽しんで手伝ってくれる。青年会のアジューダも大きい。お客さんも喜んでくれて、大きな感謝」と笑みを浮かべ、忙しそうに手を動かしていた。
 二階では、婦人らが刺繍を施した様々なデザインの布巾、エプロン、タオルなどが売られた。
 同バザーの利益は救済会、希望の家、日伯司牧協会、ガン病院、カリタス修道会、フランシスコ会、サンゴンサーロ教会に寄付される。