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県連=日本祭いよいよ17日から=今年は「環境」テーマに=与儀会長らが来場呼びかけ

ニッケイ新聞 2009年7月9日付け

 ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、与儀昭雄会長)が主催する国内最大の日本文化イベント、「第十二回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭)」が十七日から十九日まで、サンパウロ市のイミグランテス展示場(Rod.dos Imigrantes,km1.5)で開催される。今年のテーマは「環境保護年」。郷土食・郷土芸能の二本柱に加え、今年も様々な趣向をこらして日本の文化をブラジルに紹介する。六日、県連事務所で与儀会長、山田康夫副会長が会見し、来場を呼びかけた。

 環境をテーマにした今年は、会場内でも種類別のゴミ箱を準備し、分別などを指導し、地球に優しい祭りを目指す。また、ブラジル・ニッポン移住者協会とオイスカ・ブラジル総局が中心となって会場内で「緑の羽根募金活動」を行う。
 日本祭の目玉は、何と言っても各県の郷土食。今年は四十二の県人会が〃お国自慢〃の味を提供するほか、福祉五団体、カルモさくらの会が出店。舞台ではYOSAKOIソーランや健康体操、太鼓などのほか、平田ジョー、伊藤カレンさんらコロニア歌手、来伯中の中平マリコさんのショーも開催される。(各団体のメニュー、芸能プログラム等は十一日発行の「フェスティバル特集」で紹介)
 パビリオン内には企業・団体ブースをはじめ、様々な広場を設置。日本文化広場では、折り紙や切り紙、生け花、お茶などが体験できる。スポーツ広場では古武道や空手などの演武が披露される。
 援協のブースでは、血圧や血糖値測定など、簡易健康診断を行なう。
 また、今年入植八十周年を迎えるトメアスーから関係者が参加し、ブースでピメンタをはじめ、熱帯果実やゼリーを販売する。
 例年郷土食コーナーに出店している弓場農場は、今年はパビリオン内のブースで参加し、生味噌、福神漬け、千枚付け、椎茸から作った佃煮、マンゴーやゴイアバ、グレープフルーツなどのジャムなど多彩な品を販売する。
 そのほか、SEBRAE(小・零細企業支援サービス)が十七日から十九日まで、今年初めて起業家育成セミナーを開催する。人気のミス・フェスティバルは十八日午後六時から。
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 昨年の日本祭は十七万人が来場する盛り上がりをみせたが、今年は世界不況の影響を受け、スポンサー収入が目標に届かない状態。今回は一から経費を見直し、予算を昨年の百五十万レアルから百二十万レアルに抑えたが、運営は厳しい状態だという。
 昨年までの五レアルから、今年は入場料を七レアルに設定した(八歳以下と六十五歳以上は入場無料)。前売り券は約一万枚準備し、当日券は三万枚を準備しているという。
 与儀会長は「質の高いものを作っているので理解してほしい」と説明するとともに、「今年は特に子供やお年寄り向けに、広場を設けたので、より楽しんでもらえると思います。家族みなさんで来て下さい」と来場を呼びかけた。
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 【第十二回フェスティバル・ド・ジャポン】開催時間は十七日=正午~午後九時、十八日=午前十時~午後九時、十九日=午前十時~午後六時。
 前売り券は県連はじめ市内・近郊十八カ所で販売。期間中、地下鉄ジャバクアラ駅から会場まで無料バスが出る。(開催要領等は十一日の特集号に掲載)
 問い合わせは県連(11・3277・8569)まで。