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3軍の日系将官一堂に=広島県人会で講演会=30日

ニッケイ新聞 2009年7月9日付け

 サンパウロ市アクリマソン区の広島県人会で三十日午後七時から開催される第二回日系著名人講演会で、陸軍では日系最高位の小松パウロ・カズノリ中将を始め、海軍の三谷エドゥアルド・シゲル予備大佐、空軍の谷アントニオ・タクオ大佐など、初めて三軍から二世将官が集まって、軍での業務と経歴について話をすることが決まった。
 ブラジル広島県人会(大西博巳会長)、ブラジル日系協会(京野吉男会長)、ACAL(リベルダーデ文化福祉協会、池崎博文会長)、汎アメリカン・ブラジル日系人協会(矢野敬崇会長)の四団体の共催となる。
 コーディネーターの平崎靖之さんは、「三軍の日系将官が一堂に会し、話が聞けるのは、非常に珍しい機会。ぜひ皆さん聞きにきてください」と呼びかけた。
 小松陸軍中将は一九四八年八月サンパウロ州パカエンブー市出身で父はタケオさん(鹿児島)、母はトワさん(香川)。六八年に士官候補生として陸軍に入隊、八六年に参謀補佐としてパライーバ州ジョアンペッソアに赴任。九七年から九九年まで米国ワシントンのブラジル大使館で勤務。〇二年には少将に昇格し、北東地方の参謀長に。〇六年に日系最高位の陸軍中将(Genaral de Divisao)に就任し、日系初の〃三ツ星〃を肩に光らせる将官が誕生した。それまでは、小原彰陸軍予備少将が最高位だった。
 三谷予備大佐が所属する海軍は日系将官が非常に少ない。一九五九年八月サンパウロ市生まれで、父はケンイチさん(埼玉)、母はサヨコさん(広島)。七六年に海軍学校に。〇四年から大佐に昇格し、リオの海軍総監部長になどを歴任し、〇六年から予備役になった。
 トップに斎藤準一総司令官を頂くように、日系将官が比較的多い空軍からは、現役の谷大佐が参加する。五九年三月に南麻州ドウラードス生まれ、父はヨシマサさん(徳島)、母はセイコさん(茨木)。八一年に空軍アカデミーに入り、現在はサンパウロ空域第四司令部に所属している。
 会場住所は同会館(Rua Tamandare, 800)。問合わせは電話(11・3207・5476)まで。