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ニッケイ新聞 2009年7月9日付け

 県連日本祭りがいよいよ来週末に迫った。世代交代が進む中で気を吐くコチア青年連絡協議会は今年も参加し、青年たちが生産した野菜や花卉、サンタカタリーナのリンゴなどの果物などを展示、即売する。さらに、同会のスペースの一角を使って、ADESC(農協婦人部連合会)が手作りの弁当や福神漬け、らっきょうなどの食品、エプロン、毛糸の靴下、マフラーなど手工芸品を販売する。今年は第一回コチア青年花嫁の渡伯から五十周年。一世パワーで例年以上の盛り上げを期待したいもの。
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 毎年多くの人で賑わう日本祭り。広い会場のため、目当ての県人会の場所が分からなかったり、何を食べていいのか悩んだりする人も多いのでは。本紙では、会場の地図、芸能プログラム、出品料理、見所などを盛り込んだタブロイド版「日本祭りガイド」を製作した。十一日付けの新聞に折り込んで皆さんのお手元に届くはず。日本祭りに行かれる方は、是非利用して欲しい。
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 二~三世に特定ビザを創設して訪日就労を可能にした九〇年施行の改正入国管理法が、デカセギブームのきっかけとなった。あれから二十年ぶりに再び改正された入管法が八日、参議院で可決、成立した。従来の外国人登録証を廃止し、新しく在留カードを交付するなど、今まで地方自治体などに分散していた在留情報を国が一元管理するなど、在日ブラジル人への待遇は良くなりそう。その一方で、中国人などが多く使っている技能実習制度も改正されて、低賃金労働の温床との批判を避けるようになるなど、外国人同士の求職競争は厳しくなりそうとの声も。