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インフルエンザA=2人目の死者発生確認=サンパウロ州オザスコの11歳少女=感染経路未だ特定できず

ニッケイ新聞 2009年7月14日付け

 新型インフルエンザAの真性患者が一〇二七人となったと発表された十日、サンパウロ州衛生局は、オザスコで六月三十日に死亡した一一歳の少女の新型インフルエンザ感染が確認されたと発表した。
 十一日付伯字紙によれば、オザスコで死亡した少女の場合、発症は六月二十八日。腹部の強い痛みと嘔吐、微熱といった症状から、最初に診察した医師は消化器系の病気と判断したが、三十日に別の病院に運ばれた時には、三九度の高熱に咳、体の痛み、嘔吐を訴え、敗血症との診断。入院後五時間で亡くなった。
 この少女が新型インフルエンザ感染と確認されたのは、少女の死後に七歳の弟が新型インフルエンザの疑いで受診したため。州保健局は死亡した少女と共に、両親と親戚筋の少女一人の感染も確認されたと発表した。
 ルイス・ロベルト・バラーダスサンパウロ州保健局長によると、死亡した少女の場合、国外旅行や感染が確認された患者との接触という経歴がなく、感染経路が判明していない。
 また、少女の初期病状や進行の仕方が通常の症例と異なる事も誤診の原因だが、保健局は今回の例は稀で、パニックに陥る必要はないと説明。
 今回死亡した少女には、二、三歳の時、ネズミなどが媒介するハンタウイルスによる感染症罹患歴があり、既往症が特異な発症の仕方と関連があるかなどが継続して調査される。
 一方、少女の突然の死に驚いていた親戚や地域住民は、報道で少女の新型インフルエンザ感染確認を知り、新たなショック。住民からは当局の対処の仕方への疑問の声も出ているが、保健省は、今回の少女の例以外は感染経路が判っており、同疾患が不特定の経路で全国的に蔓延する状態にはないと強調している。
 なお、サンパウロ州と南大河州で二人、ミナス州でも一人が重症のため入院中というが、九日付G1サイトによれば、南大河州で三週間入院が続いていた少女は回復期に入り、命の危険はなくなった。
 新型インフルエンザ感染後の潜伏期間は四~五日間。通常の風邪の症状以外に関節痛や嘔吐、下痢を伴う例があり、重症例では、呼吸困難やめまい、脱水症状、脱力感も報告されているという。

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