ニッケイ新聞 2009年7月14日付け
茨城県つくば市。研究学園都市として国立研究機関や大学が集約され、一九八七年に誕生し、現在約二十万人が暮らしている。
同市出身の記者だが、グァタパラ移住地入植四十七周年記念式典で同地を訪れた際、興味深い話に身を乗り出した。
茨城県を含め七都道府県から入植があり、現在の谷田部町(旧名)から五家族が移住した。同町は、つくば万博の会場となった場所。
グァタパラ農事文化体育協会の川上淳会長は、「地主だった彼らが移住の際、土地を手放した」と話す。結果的に同市の形成に反映されたのでは、とも。
藤沢順一前つくば市長が同家族に感謝状を贈ったことも聞いた。
全く関係ないと思っていた自分の故郷とグァタパラ移住地の浅からぬ縁に触れ、さらにブラジルが近くなった気がした。 (裕)