ニッケイ新聞 2009年7月16日付け
「リベイロン・ピーレス日系人の日」記念式典が六月二十日、同市議会の主催により同市文協会館で行なわれた。式典にはクロービス・ボルピ市長、在聖領事館の後藤猛領事など来賓をはじめ、二百人以上が出席。後藤領事は「リベイロン・ピーレスの日系の皆様が不屈の精神で市の発展に寄与されている事を頼もしく思います」と述べた。ボルピ市長は、「今や当市は十二万の人口を抱え発展しているが、日系人の寄与するところ大である」と賛辞を送った。
式典では、丹治幹男さんへの名誉市民章が授与された。丹治さんは同市のFMラジオ局「ペロラ・ダ・セーラFM」で地元日系人を対象にした番組「プログラマ・ニッケイ」のアナウンサーを務めている。
また、昨年の百周年記念祭典へ参加した市役所ダンス部、コレジオ・サンジョゼ(中野アスンタ校長)、マウア・ペデレイラ文協(永山ロベルト代表)、ブラジル健康体操協会(川添敏江会長)、リベイロン・ピーレス民舞(川添博代表)ら関係者に、ブラジル日本移民百周年記念協会(上原幸啓理事長)からの感謝状が伝達授与された。
中でも、市役所ダンス部やコレジオ・サンジョゼのブラジル人青年は、百周年式典が開催されたサンボードロモの会場でYOSAKOIソーランの原形の一つとされる北海道の「南中ソーラン」を踊り、参加したことで注目を浴びた。
式典後は、婦人部手作りのすき焼きが振るまわれ、グループ民舞によるバラエティーに富んだ踊りに酔いしれつつ親しく歓談の時を過ごした。
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同市のグループ民舞(川添博代表)は〇四年から三年間、レシフェで開催された日本祭に招待参加した。
これは当時、在レシフェ総領事館に勤務していた後藤領事の計らいで実現したもの。同地の日本祭へ参加するほか、地元青年にYOSAKOIソーラン、マツリ・ダンスを指導する目的で招待された。今ではレシフェの青年たちは近隣の市や町へ出演、指導するまでに上達したという。
三年間の交流により、グループ民舞の女性メンバー(三世)とレシフェの青年(二世)とが知り合い、その後青年はJICAを通じて歯科の研修で千葉県に一年間滞在。帰伯後はリ・ピーレス市で歯科医院に勤めながら二人は交際を続けているという。