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メルコ・イスラエル=水加工で伯に照準=農業立国の灌漑用水を確保

ニッケイ新聞 2009年7月18日付け

 ブラジルの飲料水加工は年間七億四千五百万ドル、二〇一四年は十億ドルを要する有望市場だとして、イスラエルの企業が進出を交渉中であることを十二日付けヴァロール紙が報じた。
 イスラエルは水資源が極端に乏しいが、七百万人市民の台所に十五億立方米の飲料水を供給している。飲料水を賄っているのは雨水が二五%、地下水が三二%、海水の淡水化が二一%、下水の再利用が二二%。
 植物へのかんがいは、点滴方式。水資源の極限状況で開発された加工技術だ。金融危機で欧米市場が低迷しているので、ブラジル市場の将来性に目を向けたようだ。
 メルコスルとイスラエルの自由貿易協定締結で現在、国会で細部を審議中。農業立国ブラジルは、農業用かんがい用水で需要が急増すると見ている。農業用水と飲料水を合わせるなら二〇一一年、二十五億ドルのビジネスになる。

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