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SC州ブルメナウ=豪雨被害の幼児教育センター=草の根支援で再落成式

ニッケイ新聞 2009年7月21日付け

 昨年十一月の豪雨により被害を受けたサンタカタリーナ州ブルメナウ市の市立幼児教育センターが、日本政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を受けて補修され、六月二十七日に同センターで再落成式が行なわれた。
 支援を受けたのは、同市にあるマイク・アンドレセン・ディーク・センター、オズワルド・ビルゲル・センターの二カ所の幼児教育センター。
 両センターは昨年十一月にサンタカタリーナ州を襲った記録的豪雨に伴う大洪水により床上浸水に見舞われ、床、壁、電気設備等に損害を被り、運営停止に追い込まれていた。これに対する草の根協力として二月五日に八万五千七百五十八米ドル(約十九万千八百レアル)の資金が供与され、工事が進められてきた。
 再落成式には、佐藤宗一在クリチーバ総領事、同市のクライヌビング市長、ナシメント教育局長、両幼児教育センター所長、職員、父兄、園児らが出席した。
 マイク・アンドレセン・ディーク・センターでは、園児が歌と踊りで再落成を祝った。オズワルド・ビルゲル・センターの落成式では、折鶴が飾られ、職員と園児が「ありがとう」の日本語の文字が入ったTシャツで登場するなど盛り上がった。
 両再落成式において、佐藤総領事は「補修工事が完了したセンターが十分に活用され、市の幼児教育が一層発展することを期待する」と述べ、「今資金協力を通じ、日本とブラジル並びにブルメナウの友好の絆が更に強化されることを願う」と挨拶した。
 クライヌビング市長は日本国政府、日本国民に感謝の意を表わすとともに、洪水被害による困難な時期を全市民と共に過ごしたことを振り返り、「佐藤総領事を迎え再落成を祝えられることは記念すべき出来事である」と喜びを表わした。
 佐藤総領事、クライヌビング市長により復興援助に対する感謝プレートの除幕が行われた。その後、佐藤総領事は補修工事が完了したセンター内を視察し、出席者との交流のひと時を持った。