ニッケイ新聞 2009年7月22日付け
イランのモハセン・シャテルザデ駐伯大使は二十日、台風の目とされるアハマディネジャド大統領が第二期政権最初の外遊先にブラジルを選び、八月第一週に訪伯とルーラ大統領に報告したことを二十一日付けフォーリャ紙が報じた。
イラン大統領が国際世論の圧力を受ける中での再選を果たしたことに対し、ルーラ大統領が「勇気と独立、民族の誇りを示威する人物」と評したことに、同大使は謝意を表した。
イランの総選挙後、野党の激しい抗議運動が展開する時、ルーラ大統領は「何らかの選挙違反があったことは想像できるが、当選はそれを超える偉大なもの」と選挙結果の支持を表明した。
訪伯日時は未定だが、できるだけ早い実現を希望しているという。表向きの理由は、伯イラン通商関係の促進。アハマディネジャド大統領は、ホロコーストを誇大宣伝としたことでイスラエルの敵となっている。