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携帯で銀行決済が可=外出に財布が不要になる
ニッケイ新聞 2009年7月23日付け
日本では携帯電話による諸経費の支払いは珍しくないが、ブラジルでもヴィーヴォ電話会社がイタウーカードと業務提携を結んだと二十日付けエスタード紙が報じた。
これに倣って携帯各社が、決済機能を盛り込むことが予想される。外出するときは、携帯と家の鍵だけ持参すればよいようになる。食事をしたら、カードの替わりに携帯電話の番号だけ提示すればよい。
携帯が財布やクレジット・カードの役目を果たす。ブラジルでの先がけは二〇〇七年のOiで、携帯電話で決済できる店や企業は、全国で七万二千カ所。
一方、特定の携帯会社や銀行と提携していないクレジット会社が、携帯電話による決済を取り入れている例もある。
その一つであるNovo e―payは、大サンパウロ市圏内二市での試験段階で五千人の携帯使用者を顧客として獲得。提携した店など、六百カ所での携帯による決済は月額百万レアルとなり、今月参入開始のサンパウロ市始め、他州への拡大も積極的に交渉中だ。