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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年7月23日付け

 庶民の味として根付く焼き鳥―。本紙の提携紙「沖縄タイムス」を読んでいて、思わず目が釘付けになった。
 日本全国で一般的と思っていた焼き鳥だが、沖縄では最近の流行だというのである。
 記事を読み進めていくとこうだ。専門店が〇三年から今年にかけ一・五倍に増え、焼き鳥を扱う居酒屋も多いようだ。
 開業の手軽さに加え、本土との交流が増えたことも理由の一つだとか。
 七二年の復帰後、炉端焼が流行、食に米国の影響が見られるだけに、「豚肉文化である沖縄に鳥料理やあぶる、焼くといった料理法はほとんどない」との識者のコメントも意外に感じた。
 ブラジルでいえば、豚でなく牛肉のシュラスキーニョがソバに乗る一方、先週末の日本祭りでもあった伝統の山羊汁。 受容と堅守。まさに沖縄の縮図ともいえなくもない。     (剛)