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イスラエル外相=中東紛争調停を要請=ブラジルは仲介に最も理想的

ニッケイ新聞 2009年7月24日付け

 来伯したイスラエルのアヴィグドル・リーバーマン外相は二十二日、中近東の紛争調停でブラジルが仲裁の音頭を採るよう要請と二十三日付けエスタード紙が報じた。
 同外相は、イランに対し核開発計画の中止説得を要請。「イランはイスラエルの脅威であるばかりでなく、世界の脅威でもある」という。
 ブラジルは伝統的にアラブ諸国と接触の多い国であり、イスラエルとも良好な関係にある。犬猿の仲にある両民族が共存するブラジルは、仲介役として最も理想的な国と見られている。
 ブラジルとイスラエルは、直接対話の機会が少なく意思の疎通が十分でなかった。イランのアハマディネジャド大統領が八月、訪伯することでイスラエルはことの成行きを注視している。
 与党PT(労働者党)国際部のヴァウテル・ポマル氏が、イスラエル外相を人種偏見の独裁者と呼んだ。アモリン外相は「PTの見解など眼中にないし、本人は想像よりオープンな人物」と好感を抱いたことを表明。
 イスラエルがブラジルへ外相を派遣したのは、二十二年ぶり。ブラジルとイスラエルの間には、シスジョルダニアへの入植を巡って見解に大きな隔たりがあった。十一月にはイスラエル大統領を訪伯させ、相互理解に努める意向を示した。

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