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東西南北

ニッケイ新聞 2009年7月24日付け

 二十三日未明、パラナ州内の国道376号線五三八キロ地点で、三万リットルのアルコールを運んでいたタンク車にバスが追突し、双方が炎上した。追突のショックでタンク車から漏れたアルコールに引火したもの。バスの乗客は窓を破って脱出したが、逃げ切れなかった乗客ら九人が焼死した。ケガや一酸化炭素中毒で手当てを必要とした一七人は、ポンタ・グロッサとカンポ・ラルゴの病院に運ばれた。
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 政策金利の引き下げ発表を見越し、連邦貯蓄銀行とノッサカイシャ銀行がクレジット商品に対する金利引下げを発表したのが二十一日。商業界でも消費者向けのクレジットの金利引下げに繋がると喜んでいる様だが、工業部門は下げ幅が縮小したことで「弱腰」との批判の声も。借りる側と貸す側とで受け止め方が違うのは当然だが…。
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 二十二日からサンパウロ市のクラコランジアで始まった麻薬利用者らの取締りは一種の飽和作戦。警官二五〇人が地域密着状態で長期滞在して密売者らを摘発すると共に、白衣を来た保健局員らが路上生活者達を相手に生活状態などを聞き対応。連行しても数時間後に元の場所に戻る状態は繰返されるだろうが、逮捕者五人に対し、保健局員らが対応した人四一人など、時間をかけての取組みの成果を期待したいもの。
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 寒波到来で、南大河州のサンターナ・ド・リヴラメントでは二十三日、最低気温マイナス一・六度を記録。南伯での寒さは二十五日まで続くという。一方、寒波到着のサンパウロ市では二十三日、二七・四度記録の二十二日から急転直下の気温低下。二十四日の予想最高気温も一六度以下など、寒さは二十六日まで続くとの予報が出ている様だ。