ニッケイ新聞 2009年7月24日付け
とうとうと言うか、やっとと言うか…。十年以上不法占拠されていたリベルダーデ区ガルボン・ブエノ街の人家に二十三日午前、警察が入った。見物客も増えて、周囲は一時異様な雰囲気に。追い出された家族は、何と九家族。金澤菓子店の前あたりで、いつも小さな子供がうろちょろ。若い夫婦が多かったのだろう。荷物は全てトラックに積んで持っていったが、「すぐ戻ってくるだろう」との住民の声も。
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サンパウロ人文科学研究所(田中洋典所長)が募集している「研究奨学制度」の応募締め切り期間が来月の十五日まで延期された。日本移民、日伯交流に関連する研究をする学生が対象。最低給料額が支給される。田中所長によれば、「現在応募してきているのは、USPの学生ばかり。他大学からも参加して欲しい」と話している。詳しくは人文研(11・3277・8616)まで。
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在日ブラジル商業会議所(CCBJ)が主催する「ブラジリアンデー二〇〇九」が、九月五、六日、代々木公園内イベント広場で開催される。経済情勢の波を受け、多くの在日日系ブラジル人も困難に直面したことから、祭期間中に、チャリティーキャンペーンを実施する。生もの以外の食料品の寄付を募集しており、品物は在日ブラジル大使館ブラジル人コミュニティー基金により各地域に届けられるようだ。善意の二日間となるよう願うばかりだ。