ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
小企業が雇用支える=不況の知恵で危機を突破
ニッケイ新聞 2009年7月28日付け
労働省は二十五日、〇九年上半期に小企業が四十五万人の雇用を創出した一方で、大企業が十五万人を解雇と発表したことを二十六日付けフォーリャ紙が報じた。ブラジルには現在、四百六十万の企業が稼動するが、その九八%は、従業員四十九人以下で年商千五十万レアル以下の小零細企業だという。
労働省の統計によれば、正規雇用の六〇%が小零細企業となる。経済開発銀行(BNDES)から受けた融資は、四十三億レアル。昨年同期比で二二%増であった。小零細企業も金融危機の影響を受けたが、傷は大企業より浅かったようだ。
統計では、危機の最悪期にも、多くの零細小企業が起業したり、新規採用を行ったりしている。これは零細企業ほど、今年上半期の経済を支えた国内の消費者に直結していた結果だといえる。これらの企業は、経済復興の槌音を聞いたはずだ。
最も深刻な危機の影響を受けたのは、輸出関係の中小企業だ。大企業は不況対策が構造的に完成しているので、対処は早い。兆候が現れれば即時、人員整理だ。
小企業は構造的に即時対応が難しい。しかし、寿司店経営の傍ら、脱毛サービスを始めた企業家が、事業が順調なため増員し、規模拡大した例もある。脱毛業など不況に関係なく儲かる業種があるようだ。