ニッケイ新聞 2009年7月28日付け
「一番の課題は収入の安定」―。身体障害者施設『希望の家』の保護者が支払う入居費は、運営費の三分の一にしかならず、三割が寄付、残りをイベントなどの収益でまかなっている。しかし、金融危機の影響で一般寄付が減少気味。それに加え、入居者九十人の平均年齢は五十歳と高齢化も顕著となっており、介護士を増やしている状況だとか。厳しいなかでの新執行部の船出を見守っていきたい。
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今月四、五の両日、インダイアツーバ市で行われた第二十九回錦鯉展示会。今までアチバイアで行われていたが、今年から同市での開催に。会場を訪れたレイナルド・クルス市長は、「市としても協力し、大きなイベントにしたい」と大変気に入った様子だったとか。来年は同イベント三十周年だけに関係者の期待もかかる。トヨタなど日系企業の工場誘致で発展した同市だけに、日系文化のさらなる普及も期待したいところ。
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昨年の百周年では、全伯に鳥居が建設された。リンスもその一つ。鳥居の立つ商店街には日本風の街灯もあり、夜にはなかなかの風情を醸し出す。現在、市がリンス慈善文体育協会に対し、日系イベントの開催を打診中だとか。安永和教・前会長は、「今年は何もできませんでしたが、来年は七夕祭りの開催を検討しています」と説明する。日系イベントが多いノロエステ。名物がもう一つ増えるか。