販売の機動化が進む=携行機器の工夫で可能に
ニッケイ新聞 2009年7月30日付け
二十八日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙によると、販売外交員が携行する携帯電話などの機器も、工夫次第で販売がより機動化するという。
具体例としては、コカ・コーラの製造、販売を行うサンパウロ州リベイロン・プレットのベビーダス・イピランガ社。
同社では、最近まで外交員各自がPDAs(インターネット機能つき携帯電話)を持ち、注文情報などを流していたが、このやり方では、外交員は、夕刻には会社に戻らなくてはならなかった。
ところが、この携帯電話を、GPS(全測位システム)も使える機種に取り替えてからは、会社や顧客との通信、注文情報送信機能に加え、外交員や運転手などの現在位置の確認も簡単に出来るようになった。販売関係の機能と、外交員らの行動範囲や訪問先把握機能の併用で、ロジスチックが高度化し、外交員の能率も向上している。
また、冷蔵庫やコーラ販売機などの保守管理サービスには、顧客毎に、設置されている機材や販売商品、保守サービスの記録用にバーコード・システムを導入し、外交員にもバーコード読み取り器を持たせた。
商品補給などのサービスが需要に即したものとなり、頻発した冷蔵庫の紛失といった問題解消も期待した処置で、外交員は顧客毎の事情を把握し、地域で需要の高い商品が何かも知ることが出来るようになるという。
顧客毎に納入される商品や補充すべき品物が判れば営業成績も向上するが、バーコードによる顧客情報管理システムで、外交員は販売だけでなく、市場調査や顧客情報の更新も可能となる。
ただ、携行可能な携帯ツールの弱点は、画面の大きさとバッテリー。従来は、バッテリーがなくなるとメモリーも消えてしまったが、現在は長命のフラッシュ・メモリーなどがある。販売促進のための機器は各種出回っているが、導入には、各器機の持つ機能と共に、機器を提供している会社のサポート体制も十分に検討することが必要だ。