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中国製品の大挙流入=分野により破壊的影響も

ニッケイ新聞 2009年7月30日付け

 海外貿易財団(Funcex)は、現在は市場占有率二・二%の中国製品による市場支配を懸念していると二十七日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 二〇〇八年の中国製品の市場占有率は繊維五・四%、衣服三・三%、革製品三・七%。数字的にはまだ小さいが、ルーラ政権発足当時の二〇〇三年の〇・七%と比べ、中国製品の消費は二一四%も増加。これからは一網打尽の津波攻勢を覚悟する必要がありそうだ。
 また、事務用を中心とした家具類輸入が二〇〇五年から二〇〇八年に八六%拡大など、国内市場にとり致命的ともいえる廉価な中国製品流入増は爆発的。密輸された商品の流入額はこの統計には入っていない。
 この現状を前に、企業家らは、政府も何らかの処置を取るよう求めている。例えば、国内の製靴企業は年一億五千万足を輸出、国内市場に二億五千万足を供給しているが、国内製品より廉価な中国製靴は三千九百三十万足輸入されている。