ニッケイ新聞 2009年8月4日付け
八月はサルネイ上院議長(PMDB=民主運動党)にも大凶の月となりそうだと三日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。上議らは休会終了早々、五日までに議長辞任に追い込むため、議事ボイコットをほのめかしている。
八月は過去に遡ると、不吉な事が多い。第一次大戦勃発や原爆投下、ジェットゥリオ・ヴァルガス自殺、ジャニオ・クアドロス辞任、ジョアン・ゴウラルト失脚、クビチェック変死、コスタ・エ・シウヴァ謎の辞任、PC・ファリアの不正確定など。
八月は、悪いことばかりではない。サッカーのロナウドでさえ、復活を果たしたのだから、サルネイ上議もルーラ大統領の支持がなくても復活すると、スプリシ上議(PT=労働党)が慰めた。
上院倫理委員会は五日に召集される。それまでに辞任すると、議員権剥奪の最悪事態は免れる。倫理委員会は、これまでに上程された十一の上程書を審理する。
サルネイ上議とは文学アカデミー(ABL)でお馴染みのマルコ・マシエル上議(DEM=民主党)が、一時離任によるリスク回避の説得役をかうことになった。議長は三日の上院本会議を第一審議だけ勤め、サンパウロ市で入院中の妻を見舞う。
上院議長にとって決断の日となるのは、全上議が集まる四日と見られる。マシエル上議は四日の上院で同上議に引導を渡す考えのようだ。
一方、PMDBは二日、造反上議らに離党を進言する声明を発表した。サルネイ批判の急先鋒、ジャルバス・ヴァスコンセロス上議とペードロ・シモン上議だ。PMDB声明は、同上議二人や議長には直接触れていない。しかし、休職中のテメル党首とイリス・アラウジョ代理党首は、同上議二人を「靴の中の小石」のように思っていた。