ニッケイ新聞 2009年8月4日付け
ポルトガル大使館へ転任する丸橋次郎在サンパウロ総領事館首席領事の送別会が七月二十九日、モルンビー区の総領事公邸で開かれた。日系団体、企業、日系政治家など二百人以上が訪れ、五年間のサンパウロ勤務に労いと感謝の言葉を送った。
丸橋首席領事は二〇〇四年九月に着任。日伯両国首脳の相互訪問とその後の両国関係再活性化、そして昨年の日本移民百周年など、日伯両国をめぐる環境が大きく変わりつつある中でのサンパウロ勤務だった。
送別会で大部一秋総領事は、百周年での尽力、企業、州・市の自治体などとの友好関係構築を挙げて「その功績を高く評価したい」と述べ、「将来再びブラジルに戻り活躍することを確信している」との言葉を送った。
続いてあいさつに立った丸橋首席領事は、「あっという間の五年間でした」と振り返るとともに、在任中の〃二つの幸運〃として「百周年の感動を分かち合えたこと」「日伯関係の再活性化」を挙げた。二十年ぶりのポルトガル勤務にも触れ、「里帰りするような気持ち」と語った。
三年の勤務を終えて帰国する武田幸子・広報文化担当副領事もあいさつし、関係者へ謝意を表わした。
日系六団体から丸橋首席領事に記念プレート、夫人に花束が贈られ、食事へ。その後も送別のあいさつを交わす人の列が続いていた。