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個人経営者法が始動=多くは疑問を払拭できず
ニッケイ新聞 2009年8月5日付け
サンパウロ州財務局は三日、個人経営者(MEI)登録の本格的受付を始めたと四日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。サンパウロ州だけで三十二万人、サンパウロ市だけで十万人が、対象となっている。
サンパウロ州商業連盟(ACSP)のアレンカール・ブルチ会長は「これまで金儲けの最短距離は、犯罪組織に加入することだった。それがMEIに登録することで、新しい道が開かれた」と新進経営者の門出を祝った。
MEI登録は犯罪組織の結成防止につながり、社会問題の解決にも役立つことになるとACSPは見ている。
サンパウロ州の登録者第一号は、グアルーリョス在住のジェネジオ・ソウザさん。二〇〇一年まで金属工であったが、解雇され左官屋に転職。生計は立てられたが、収入を証明できなかった。
同氏はMEI登録証明を手にして、数々の恩典があることを知った。特に、月利一%の銀行融資が魅力的。他に条例CAT三二号により、ノッタ・フィスカル(売上げ伝票)の発行を免除。会計事務所による毎月の経理報告義務がない。
五十七レアルで、全ての税金が払える。それでも登録すると、罠にかけられて逃げられないマフィアのようなものと、恐れているようだ。
これまでの開業法は複雑な上、閉業手続が困難で、人生に支障を来すような悪法だったからだ。いつ法改正によって国民背番号制となるかの疑問は誰にもある。しかし、MEIは随時閉業可となっている。
現在州議会に上程されている別のプロジェクトが承認されれば、MEI登録者は、入札手続を経ずに公共サービスを請け負うことも可能になる。