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ホンジュラス=ルーラ、セラヤを招待=寓居を放浪する大統領

ニッケイ新聞 2009年8月5日付け

 ルーラ大統領は三日、ホンジュラスから追放されたセラヤ大統領と同国の政局混乱について話し合うため十二日に招待したことを四日付けエスタード紙が報じた。
 セラヤ大統領は国境で警備隊と対峙したまま一週間を過し、三日にマナグアへ向け去った。その後メキシコへ行き、解決の目処がないまま彷徨を続けるらしい。まだブラジル訪問の確答はない。
 OAS(米州機構)のインスルサ事務総長は三日、OAS加盟国の外相団をホンジュラスへ送った。同国のミチェレッティ臨時大統領は、世界各国の代表がホンジュラスを訪れて、現実を見るよう勧めた。いま本当のあるべき政治が、行われていると声明を発表。
 米政府や国連の圧力がかかっているが、臨時政権はセラヤ大統領の復権に強く抵抗している。同大統領が帰国すれば直ちに、裁判所が十五件の訴訟を起こすと通告した。
 コスタリカのアリアス大統領仲裁案は、議会でまだ審議中。十一月まで臨時政権を継続させ、その後のことは選挙で決めるという条件つきで容認へ動きつつある。

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