ニッケイ新聞 2009年8月6日付け
ジョゼ・サルネイ上院議長(PMDB=民主運動党)の去就は五日、パウロ・ドゥッケ上院倫理委員長(PMDB)の采配に渡されることになったと五日付けフォーリャ紙が報じた。
倫理委員会には、二党と個人から、辞任を促す上程書十一通が提出された。果たして上議の倫理が問われるのか、告発は却下されるのか、上院議長にとって運命の日となりそうだ。
半数以上の上議は、議長辞任が好ましいとしていた。しかし、倫理委員長は、上院諮問機関から、上程書十一通のうち五通は、議長就任前の疑惑や論理の根拠希薄との見解書を入手。これら五通は、委員会で却下される見通しとなった。
倫理委員会の審理に至るまでには数々の関所がある。先ず上程書は、上院の諮問機関で、論理の妥当性や根拠、証拠物件、報道辞令の告発かを検討される。第一関門を通過して委員会に戻された上程が受理されると、議長は一時離任となる。
受理された上程は、委員会の審理で最終検討を経、委員会は懲罰の是非や内容を表決する。倫理委員十五人のうち、連立与党が十人を占めることで、与党とサルネイ派は楽観している。
反サルネイ派のペードロ・シモン上議(PMDB)は四日、血相を変えて同上議に食ってかかったコーロル上議(PTB=ブラジル労働党)の目が火を噴いているようで怖くなったと述懐した。
「コーロル上議は、父親のアルノン・デ・メーロ上議にソックリだ。父親は一九六三年、議会で激高し、目が悪いのにピストルで、ライバルのモンテイロ上議を撃とうとしてカイラーラ上議を誤って射殺した」という。