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中国が亜から伯駆逐=靴、家具で当局買収工作

ニッケイ新聞 2009年8月6日付け

 亜政府がブラジル産業開発省へ提出した報告書によれば、亜国市場でメルコスル協定を反古にして、ブラジル製品から中国製品を優先しつつあると五日付けエスタード紙が報じた。
 亜政府は今年上半期、中国製靴と家具への輸入許可をブラジルからの輸入よりも多く発行し、商品の流れを変えた。ブラジル政府の抗議により、七月末に調整を行ったが、中国製品の大量輸入は一目瞭然としている。
 靴で見るなら上半期、ブラジル製靴の輸入は毎月五十六万足であった。一方、中国製は六十一万五千足だ。またブラジル製家具は六万個に対し、中国製は十万個だ。亜政府は協定を破り、中国製品に舵を切った。
 中国は欧米市場で売上げが落ちた分を、中南米市場へ押し込むために、亜国でロビー活動や贈賄工作を行っている。さらに亜国から原料の皮革を購入し、亜市場を席巻する考えのようだ。

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