ニッケイ新聞 2009年8月6日付け
エスピリト・サント州都ヴィトリアにほど近い山間地帯セーラ・カピシャーバを訪れた。
ドイツ・イタリア移民が多く、ヨーロッパの香りが漂う。世代は進み、四、五世が中心にも関わらず金髪碧眼。民族衣装でのダンスも楽しめた。
全国に先駆け環境農業観光(Agroecoturismo)に力を入れた地域でもあり、自家製チーズ、ワイン、ジャム、カシャッサを提供するファゼンダも。試食に試飲―。帰りの鞄の数も増えた。
「ソコル」という生ハムが気に入ったが「原産の北イタリアでは首の肉を使うが、脂肪の少ない腿の肉を使っている」との説明に首をかしげた。
違う部位であれば、違う名称になるのでは。変容という意味では興味深いが、イタリア人の意見も聞いてみたいもの。
腹周りをさすりながら、かき揚げをテンプラと呼称する我がコロニアを思い出した。 (剛)