ニッケイ新聞 2009年8月7日付け
マンテガ財務相は五日、ガイトナー米財務長官にG20参加基準を立案し、世銀(IBD)や国際通貨基金(IMF)を金融危機に対処できる強い組織改革へ参加させることを提案と六日付けエスタード紙が報じた。
財務相は九月開催のピッツバーグ・サミットで金融市場の調整案を携え、G20各国が同調するように提案する。調整案の一つは、先物投資に一定の制限を設けること。投資家は一定の保証金を積むこと。
G20での論争を避けるため、各国代表に日程表を決める。サミット出席の代表は、懸案に対し見識を深めておく。それがないと、サミットは月並みの会合になり、信用回復は覚束なくなる。
各国首脳は年に一回、財務相は年三回の会合が好ましい。G20参加国の選定基準と機構を明確にする。新参加国は政治的理由によらず、IMFやIBDを強化する経済力がある国とする。新興国の意見を重視する。