ニッケイ新聞 2009年8月8日付け
戦後の勝ち負け抗争テロ事件に関わった蒸野太郎さんが七日早朝、肺炎のためコチア市内の病院で亡くなった。九十歳。
和歌山県出身で戦前に一家で渡伯、パウリスタ線キンターナで農業に従事した。
戦後の一九四六年、勝ち負け抗争に絡んで起こった野村忠三郎(「日伯新聞」編集長、文教普及会事務長)襲撃事件で実行犯の一人として逮捕され、アンシエッタ島へ送られた。
出所後はサンパウロ市でテレビの修繕業を営んでいた。
葬儀は八日朝、コチア市のCemiterio jardim das Floresで営まれる予定。