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1人の移民として頑張りたい=リオ・ブランコ受章の児玉さん=浜松市内で祝う会を開催

ニッケイ新聞 2009年8月12日付け

 【既報関連】ブラジル最高勲章の一つ、リオ・ブランコ勲章オフィシアル位を六月十日に受章した児玉哲義さん(43、二世、世界空手道連盟士道館静岡県本部長師範)を祝う会が、七月十九日、浜松市内のホテルで開かれた。児島氏が副会長を務める「日伯交流協会」(川勝平太会長)が主催し、塩谷立文部科学大臣、鈴木修株式会社スズキ会長兼社長、添野義二士道館館長、その他関係者など、約六十人が祝福に駆けつけた。

 児玉さんは、一九八八年に開催されたブラジル支部空手大会に添野館長が来伯した折、声を掛けられ訪日を決意。九〇年に空手の修行を目的に来日後、武士道精神を通じて日系ブラジル人青少年健全育成に取り組む傍ら、浜松市内の繁華街での夜回り活動を行なう。
 若者たちに声を掛けて不就学や未成年の就労問題などの実態調査と非行や犯罪の道に行かないように活動を続けており、会当日には、その様子がVTRで放映された。
 移民百周年の昨年は、国際交流空手道大会を開催し、日伯の友好や外国人児童の教育に取り組む目的として、日伯交流協会を設立した。
 祝福に駆けつけた鈴木会長は「今までの経験を生かし、これからも外国人の子どもの教育などに尽力してください」とエールを送った。
 会の中で迫力ある型の演武を披露した児玉さんは、人は一人では生きていけないことについて触れ、「お互いを尊重し、近所付き合いはもちろん、国際交流を深める必要」を述べ、「我々日系人は、デカセギではなく、一人の移民として日本文化を理解し、地元の日本人と力を合わせて頑張っていきたい」と挨拶した。