ニッケイ新聞 2009年8月13日付け
マリーナ・ダ・シウヴァ上議(PT=労働者党)は十一日、PV(緑の党)から大統領選へ出馬を薦められたことで「PTから上議一議席が減ることを意に介さないのであれば、離党もある」と三十年のPT党生活に終止符を打つ発言をしたと十二日付けエスタード紙が報じた。
もしも同上議が大統領選に参加するのであれば、無党派層の取り込みが行われ、第三の流れを形成と予想される。これまでのPTとPSDB(民主社会党)の二極化に変化が生じ、決選投票に持ち込まれる可能性が大きくなった。
議会抗争により国民の間に政治不信が高まり、清廉な政治家を求める気運がある。同上議の予想得票率は、PTとPSDBの不満票とPsol(自由社会党)の浮動票など一〇%以上が入ると見られている。同上議は五十歳を迎え、人生の節目にある。