ニッケイ新聞 2009年8月13日付け
サンパウロ州に続き禁煙法導入を決めた市は三市あったが、リオ州議会も十一日に禁煙法を承認し、知事の裁可待ちだ。リオ州では営業停止はないが、喫煙者数などに応じ三千~三万レアルの罰金。二回目以降は倍額になる。売上の半分以上は煙草類によるが食べ物や飲物も売るという〃煙草屋〃が多いリオでは、煙草類のみを売る店での喫煙を認めるサンパウロ州とは、煙草屋での喫煙の扱いも異なる。ミナス州でも十一日に一次承認など、全国に広がる勢いの禁煙法。先鞭をつけたサンパウロ州では、バールなどの巡回の場合に限り、私服での取締りも認めた。
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荷物を運搬中のトラックの積荷強奪や、横転したトラックに住民が駆け寄って積荷を持ち去るといったニュースは多いが、十一日にミナス州ウベルランジアで起きたトラック横転事故では、近隣の住民が積荷を取りに走るのではなく、積荷の方が走った。問題のトラックの積荷は生きた豚で、運転手のミスで横転したトラックの車体と、逃げ出した豚で周辺の交通は一時麻痺。トラックを起こして撤去する一方、四方に散った豚をかき集めた後、道路は晴れて開通となった。
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新型インフルエンザの蔓延で、妊婦の就業制限などを打ち出したサンパウロ州に続き、リオとミナス両州も同様の処置導入を決めた。一方、法務省は、刑務所の職員へのマスク着用を義務化。刑務所訪問者にも、使い捨てマスク着用と手洗い、消毒を義務付けるという。死者数なども、以前のような克明な報道はなく、手元集計が難しい。世界保健機構では「南半球での新型インフル拡大がやや下火になり始めた」との見解発表と十二日未明のテレビニュースで報じていたが、ブラジル内はまだ拡大傾向にあるようだ。