ニッケイ新聞 2009年8月13日付け
ノロエステ線プロミッソンで戦前ロス五輪の三段跳び金メダリスト、南部忠平の直筆と見られる優勝旗が発見された。上塚周平の魂を受け継ぐ安永家の倉庫にあったものだが、コロニア最古とされる鳥居(八日付け本紙)も同家の近くにあったという。家捜しすれば、まだまだお宝があるのではー。ノロエステの聖地といえる安永家の長老で米寿の忠邦さんは今年、コーヒー六十俵を自ら収穫した。まさに生けるコロニアの至宝だ。
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家の光主催の「第十六回世界こども図画コンテスト」(〇八年)には世界六十七カ国から五万一千九百十八点の応募があった。ブラジルからは百三十三点が応募され、インダイアツーバ日本語学校の鈴木ロジャーさん(当時6)が銀賞、五木田図画教室の吉田シンディさん(同8)が銅賞に輝いた。授賞式は、九月二十三日に宮城県人会で行なわれる。
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コロニアが育てた歌手井上祐見さんが十四日に来伯、サンパウロ市ビラ・モラエス文協でも公演(二十三日)する。昨年、NHKの取材にレポーター役として同地を訪問した井上さん。しかし、集まった会員らは「取材を受けるためでなく歌を聞くため」に集まった。その思いに応えて急遽、歌を披露。そして今年。本人から同文協に「今回は本当のショーを」と連絡があったことから実現に繋がった。昨年以上の温かいステージが期待できそう。