ニッケイ新聞 2009年8月14日付け
演歌歌手井上祐見さんが十四日から約一カ月、十二カ所で公演やアトラクションへの出演、交流会などを行う。到着当日は、南米ファンクラブブラジル支部の小山昭朗・世話役が事務所を開放、歓迎会を開く。「今年もじいちゃん、ばあちゃんに日本の歌を聞かせに〃帰って〃きてくれる」と嬉しそう。来伯公演今年十一年目。コロニアへの思いがたっぷり詰まったショーが、もうすぐみなさんの元にー。
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「ブラジルを美しくする会」が毎年実施する掃き掃除大会。飯島秀昭・世話人によれば、「カサビサンパウロ市長が感銘を受けたようで、電話で労ってもらった」とか。今月十六日にある同大会では、午前八時~十一時、パウリスタ大通りとセー広場に二グループに分かれて同時に行うが、パウリスタの開会式に同市長が出席する見込み。一般の参加は自由。街の汚さに顔をしかめるだけでなく、みなさんも箒を手に加わってみてはいかが?
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編集部に老齢の女性が訪れた。「日本にいる息子がカバンを盗まれた。被害は携帯電話と現金二万円。息子が犯人を突き止めたが『あなたの無用心』と警察は動かなかった。ブラジルでこの事件に対する手立てはないか」と訴えた。続けて、「日本の警察は外国人に冷たい。前にも隣のデカセギに盗まれたけど証拠が無いとかで取り合わなかったとか。特に外国人同士の問題には関与したがらないみたい」とぼやき声。