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「百年の水流」ポ語版=史料館で出版記念会=18日

ニッケイ新聞 2009年8月15日付け

 ジャーナリスト外山脩さんの著書「ブラジル日系社会百年の水流」のポルトガル語版「Cem anos de aguas corridas da comunidade japonesa」(三千部、翻訳・林慎太郎、六百頁)の出版記念会が、十八日午後七時からブラジル日本移民史料館(サンジョアキン街381番9階)で開かれる。入場無料。同書は当日会場でも販売される。
 「百年の水流」は外山氏が十数年による取材を経てまとめ上げた八百ページの労作で、二〇〇六年八月に出版。〇七年からポ語版出版の準備が進められ、今年五月末に刊行された。
 同書は日本移民の開始から戦前の邦人社会の発展、戦後の勝ち負け抗争でのテロ事件、コチア、南伯産業組合の発展と崩壊、南米銀行の買収劇などコロニアの重大事件を中心に据え、多くの史料と証言を交えて日系社会百年の歩みをたどった作品として大きな話題を呼んだ。〇七年度コロニア文芸賞を受賞している。
 出版記念会はレアル銀行、パウロ小林インスティトゥート、史料館、国際交流基金、ニッケイ新聞社の共催。当日は島内憲駐伯大使も出席する予定。終了後はカクテルパーティーが行われる。