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東西南北

ニッケイ新聞 2009年8月18日付け

 雨の多かった七月とは打って変わって、八月のサンパウロ市は異常乾燥。十五日付伯字紙によれば、十四日一五時の湿度一〇%という数字はサハラ砂漠並みで、一九六三年の観測開始以来の最低。十八日からは寒波が入り、雨も降るようだが、乾燥度が強い時は、濡れタオルや水を張った桶を置くなどの保湿対策も忘れずに。
     ◎
 霧で視界が悪かったサンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポのイミグランテス道で十五日、バイクから大型貨物車までを含む一六台が玉突き事故。一人が死亡、二九人がケガをした。一方、リオ市サンタテレーザの坂では十六日朝、路面電車の横腹にタクシーが衝突。ブレーキが利かなくなった電車は坂道を下がり、後続のバスとも衝突した。この事故では、電車から飛び降りた乗客一人が死亡し八人がケガ。自分が気をつけていても巻き込まれる事故もある…。
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 パラナ州のトウモロコシ栽培農家が、遺伝子組み替え種と従来種の分離栽培は不可能とさじを投げた。双方の畑には二〇メートルの緩衝帯を設けても、従来種のトウモロコシの畑から遺伝子組み替え種の花粉の混入が認められたという。遺伝子組み替え種の輸入を拒否する国もあり、栽培農家には頭の痛い問題だ。養鶏が不振で、えさとして使うトウモロコシの需要が減り、大豆に転作という話もあるから、種を選別しなおす機会かも。
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 フォルクス・ワーゲン社が二〇〇九/一〇年型のGol、Fox、Voyageのリコールを発表した。一〇〇〇ccタイプは寒い時にエンジンがかかりにくく、エンジンをかけようと繰り返す内に火災発生の例もあるという。詳細についての問い合わせは0800・703・3773へ。