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サントス港=港湾で積荷詐欺横行=替え玉のコンテナと交換

ニッケイ新聞 2009年8月19日付け

 連邦警察は十七日、サントス港で犯罪組織によるコンテナの積荷詐欺を摘発と十八日付けフォーリャ紙が報じた。捜査は、三カ月にわたって秘密裡に行われた。
 犯罪組織は、狙った積荷が入ったコンテナと、大きさ、重量、色、番号、外観が全く同様のクローン・コンテナを仕立る。中には、建築廃材などを入れている。
 注意して見ないと分からない替え玉のコンテナ二個が、本物の脇に置いてある。替え玉コンテナは、狙ったコンテナの商品伝票を偽造して、税関構内に横付けする。狙ったコンテナ商品の通関が終わると、替え玉を置き去り、狙った方を税関外へ運び出す。
 コンテナの中身を知ったうえで狙ってくることから、連警では、税関内に商品やコンテナのデータを漏洩する共犯者がいると見ている。