ニッケイ新聞 2009年8月20日付け
ホンジュラス臨時政権は十八日、ベネズエラとの断交に続いてアルゼンチンとの断交にも踏み切ったと十九日付けエスタード紙が報じた。同国駐在の亜大使に、三日以内に出国を命じた。
亜政府が五日前、駐亜ホンジュラス大使に出国勧告を行ったことへの報復措置と見られる。臨時政権の反応は、米州機構(OAS)の一行が二十一日、政治正常化のため訪れる予定であったが、一足先の措置となった。一行は、アルゼンチンやメキシコ、カナダ、コスタリカ、ドミニカ、ジャマイカ代表と事務局長のメンバーからなる。
また米政府は十八日、ホンジュラス臨時政権の一行をワシントンに迎えた。米政府報道官は一行を迎えたが、臨時政権の承認ではないと念を押した。仲裁役のコスタリカ・アリアス大統領の調停案を、受け入れるための事前交渉と見られる。