ニッケイ新聞 2009年8月21日付け
上院憲政委員会(CCJ)は十九日、ロウセフ官房長官の上院喚問を審議したところ、連立与党の報復示唆によって審議が混乱、召喚の表決を延期と二十日付けフォーリャ紙が報じた。
リーナ前国税庁長官の供述によるロウセフ官房長官との個人的会合の有無を判明するための官房長官召喚は、大統領選へ向けて混乱を引起こす懸念があるため、喚問を阻止しようと与党が奔走している。
前長官は官房長官の指示を不当干渉と位置付けし、正面対決に受けて立つ姿勢を見せた。一方、連立与党はカリェイロス上議の報復戦術で味を覚え、ロメロ・ジュカー上議(PMDB)がデモステネス・トーレスCCJ委員長の弾劾を示唆。
上院倫理委員会は数の力で、何でもありとなったようだ。