ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
ルーラ大統領=「不満なら出て行け」=北東伯は群雄割拠の時代
ニッケイ新聞 2009年8月22日付け
ルーラ大統領は二十日、「欲求不満で離党したいなら、本人の勝手である。そんなことに関係なく党は堅固であり、多くのことを実現する力がある」と声明したことを二十一日付けフォーリャ紙が報じた。
「PTは、上院疑惑など意に介さない。マリーナ上議やアルンス上議が離党しようとも、痛くも痒くもない。マリーナ上議は、環境省に居たいだけ居た。追い出したのではない。離党について相談はなかったが、相談の有無に関らず離党は決まっていた」という。
一方、PTは第一次政権の二〇〇三年にも、節目を迎えエロイザ・エレーナ上議が離党した。大統領はその時も、「党の問題であって、私の問題ではない」と突っぱねた。大統領は二十日、党の約半数による反対を押し切って、サルネイ上院議長擁護へ賭けた。
ルーラ大統領にとって抵抗手段を持たない野党は、不治の難病にかかった病人と同じという。戦車に向かって道端の石を拾い、投げつけるようなもの。大統領は、痛いほど身に沁みて経験したことがあると述べた。
政治とは「キャラバンが行く。野良犬が吠える」ようなもの。火もないのに煙だけの告発がある。噂や判断だけで罰する。このような誤りを犯さないため、長期政権は廃止すべきだ。北東伯特有の伝統的な領袖政治も弊害があると述べたが、サルネイ上議の名指しはしなかった。
北東伯では各州に豪族がいて、何世紀にもわたって一族が治めている。その一族も人数が増えてシルバ一とシルバ二に分家し、新たな一族が党を形成し合い争う。北東伯は、まだ群雄割拠の時代にあるようだ。