ニッケイ新聞 2009年8月22日付け
テンポロン保健相は十九日、医療費財源の捻出で小切手税(CPMF)を復活させるため、所属党の下院PMDB(民主運動党)へCPMF(小切手税)に代わるCSS(医療負担税)の設置交渉に赴いたと二十一日付けグローボ・サイトが報じた。
CSSの設置は二〇〇八年六月に下院で承認されたが、DEM(民主党)から、同税導入のために不可欠の徴収対象の記述削除との要求が出たことで、その後の審理が中断していた。そのためCSSの徴収には、下院で再審議の後、上院での審議の必要がある。
今回保健相がCSSの立ち上げで奔走しているのは、新型インフル対策で、急遽、資金捻出の必要が生じたため。審議を急ぐため、同相はPMDBへ駆け込んだ。
二〇一〇年度予算はGDP(国内総生産)によって調整が行われるため、金融危機の影響で保健省予算も大幅カットとなる可能性があると保健相は見ている。現時点でのCSS徴収率は〇・一%と予想されている。