ニッケイ新聞 2009年8月22日付け
十九日から始まった衆院選挙の在外投票。二日目には大部一秋総領事も投票に訪れた。さて、コロニアが投じた清き一票の行方は? 松代俊則領事によれば、締め切り後、北はマナウスから南はポルト・アレグレまでの公館投票分がサンパウロ市に集められ、パラグアイ、アルゼンチンなど周辺国の用紙と合わせ、外務省職員が手荷物として日本へ運ぶとか。金銭的にも〃貴重〃な一票といえそう。
◎
ロッテからチョコレートが新登場、その名も「エコチョコ・フォレスタ」。何がエコかと言うと、特徴はその原料。今年入植八十周年を迎えるトメアスーで有名なアグロフォレストリー(自然体系を守る森林農業)により栽培されたブラジル・バイーア産カカオ豆を百%使用しているとか。昨年の百周年ではブラジル産コーヒーが注目されたが、さまざまな分野でブラジル原産の製品がでてくることに期待。
◎
滋賀県の公立校でデカセギ子弟に日本語を教える教員によれば、「小さいころに来日すると日本語の上達が早いと言われるが、来る前にポ語をしっかり身に着けている子の方が学力が伸びる傾向がある」(毎日新聞)。しかし、日本語もポ語も中途半端になってしまい、十分な思考能力が身に着かないケースも多いとか。ブラジルではようやくISEC(教育文化連帯学会)がポ語の無料教室「カエルの教室」開講を決めたばかり。期待したい。