ニッケイ新聞 2009年8月22日付け
「カエルの教室」が九月から始まる。日本語しかできないデカセギ帰伯子弟にポ語を教えようという、NPO団体ISEC(教育文化連帯学会)の新しい活動だ。
経済危機から約一年経ってようやくの試み。メンバーは、ポ語が話せないせいで学校で孤独を感じている子供を見てきただけに、顔は真剣。
場所や送り迎えの関係でリベルダーデのISEC事務所まで実際に通える子供は少ないかもしれない。だがこれを機に、無料ポ語教室を全伯に広げたいとの願いもある。
責任者の中川郷子さんのもとには「先月だけで百件以上、日伯から相談が届いている」とか。子供の語学問題に関する相談が顕著なようだ。
ポ語を教えられる人が少ないという声もあるが元教師、元留学生、青年らに呼びかけてもよいのでは。受け入れ態勢を整えることが今、求められている。 (親)