新型インフル=第2波は来年4月=それまでに準備態勢を万全に
ニッケイ新聞 2009年8月25日付け
世界保健機関(WHO)は二十一日、世界で十八万二千人に感染し、少なくとも千八百人の死者を出した新型インフルエンザH1N1の第二波が、年末に北半球を襲いそうだと発表したことを二十二日付けフォーリャ紙が報じた。WHOは、ブラジルへは来年四月ごろ、同病第二波が上陸する見込みとも警告した。
ブラジルは、北半球の場合と少し異なる。冬季も峠を越し、パンデミック(世界的流行)による感染拡大の危機はやや遠のいたようだ。南部と南東部を中心に、新しい患者の発生は、減少傾向に入った。
北半球で現在起きている状況から見て、冬を越した後のブラジルでも、新型インフルが通常の風邪以上の割合で広がり続けることが予想される。しかし、七、八月のように病院が超満員になることはないと見ている。
次の警戒期は二〇一〇年四、五月。伝染病が猛威を振うと予想している。第一波での経験を生かして、それまでに十分準備をする必要がある。期待されている予防接種については、新ワクチンが臨床実験段階に入っており、北半球での効果を確認してから適用対象などを決められる。
北半球でのワクチン摂取は十月半ばまでが望ましいというが、現実には開発が遅れ、この時期までに供給できる量は一部だけ。本格的に配給されるのは、十一月か十二月になりそうだ。
現段階では十分な免疫形成のためには一回の接種でよいのか、二回目が必要なのかも判らず、輸入または国内生産するワクチンで何人に接種できるか確定できない。このため政府は、誰を優先扱いすべきかを十分に検討する必要がある。
これまでの国内での死者は健康な若者や壮年に多いが、それが高齢者は感染リスクが低いと結論づけるのは早いようだ。
高齢者の場合、風邪に罹ってから数週間後に現れる、バクテリアが原因の肺炎や、心疾患で死亡するケースもあり、更に分析が必要だ。