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カルドーゾ前大統領=「麻薬と性交、撲滅不可」=安全な使用指導が先決

ニッケイ新聞 2009年8月25日付け

 カルドーゾ前大統領は二十一日、民主主義と麻薬防止委員会の設立会議で「麻薬禁止はセックス禁止と同様に困難である」と述べたことを二十二日付けフォーリャ紙が報じた。大麻の吸引は健康に良くないから減量を薦めても、犯罪人扱いには同意しなかった。
 「人類はいつも何らかの麻薬を使用していた。麻薬のない世界は、性交のない世界と同様でブッシュ前大統領にも実現できない。麻薬撲滅はエイズ撲滅のようなものとすべきだ。セックス禁止ではなく、安全なセックスに改めることだ」と前大統領は主張。
 二〇〇二年に制定された麻薬取締法は、麻薬業者も麻薬常用者も一からげにした欠陥法であると、前大統領は指摘した。ブラジルの麻薬取締法は、国際的に欠陥法として批判されている。

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