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北伯農大会=30周年記念の座談会=ベレン=母校の3教授迎え=島内大使も参加

ニッケイ新聞 2009年8月25日付け

 【パラー州ベレン発】東京農業大学の三教授を招いた座談会が三日午後五時から八時まで、汎アマゾニア日伯協会貴賓室で開かれた。北伯東京農大会(山中正二会長)とパラー日系商工会議所(山田フェルナンド会長)が共催。ブラジル東京農大会が創立三十周年と日本移民百一周年を記念してサンパウロ市で開催した学術シンポジウムでの講演の概要が披露され、ベレン訪問中の島内憲駐伯日本国大使や在ベレン日本国総領事館の名井良三総領事、楠彰首席領事、小島康蔵領事、パラー日系商工会議所役員及び会員、北伯農大会校友会のメンバー、招待客約百人で賑わった。
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 座談会は『食料とエネルギーをめぐる最新技術』をテーマに、同大学の三教授がそれぞれのテーマで講演した。
 三輪睿太郎教授(総合研究所)「バイオテクノロジーの現状と将来」、鈴木昌治教授(応用生物学部醸造科学科)「バイオマスエネルギー変換技術の新展開」、豊原秀和教授(国際食糧情報国際農業開発学科)「日本の農学の現状と東京農業大学」など各教授の専門分野、質問時間を入れてそれぞれ約一時間講演した。
 講演が専門分野で参加者を戸惑わせたが、三輪教授の「哺乳類では不可能だと考えられていた単為生殖にマウスで成功した」との発言には、一瞬会場がどよめいた。「三教授の講演で何か新しい時代を感じて欲しい」という山中正二北伯農大会々長の言葉をこの時参加者は感じ取った。
 座談会の趣旨が、三教授の講演に絞られたが、北伯農大校友会の中にも、地道な活動をしている人がいる。
 今回司会を務めた佐藤卓司氏(ブラジル永大木材株式会社元副社長)がその人。NGO―アマゾン森林友の協会を立ち上げ、植樹祭を行うなど活動を続けている。地元で地道に活動を続けている校友会のメンバーにも、注目すべきだとの認識を新たにした座談会となった。(下小薗昭仁パラー通信員)