ニッケイ新聞 2009年8月25日付け
一九五九年十二月八日サントス港着の「あるぜんちな丸」同船者会が九月二十七日に開かれる。今年は渡伯五十周年を記念し、サントスへ交流旅行を行う。同船者の鶴我博文さん(73、福岡)と、紺野辰喜さん(78、福島)が案内のため、本紙を訪れた。
同会は、二十五年前に行われて以来二度目の開催。当時は五、六十人が集まったという。
鶴我さんによると、同船者は約八百人。おばちゃんに変装し、仮装行列に出場したのを覚えている。子どもをおんぶしたり、大きなお腹を作ってみたりと、家族を大きくしたいという「私の夢」を表現したという。
紺野さんは「ここから出発した、ということを子孫に伝えて欲しい。ぜひ、家族で来てください」と参加を呼びかけた。
旅行の日程は次の通り。リベルダーデ広場のマクドナルド前に午前七時半集合、八時にサントスに向けてバスで出発する。サントスでは笠戸丸が着岸した第十四埠頭や日本移民ブラジル上陸記念碑などを見学し、厚生ホームを訪問する。同船者の中には援協の菊地義治副会長もおり、ホームで昼食を兼ねて懇親会が開かれる予定だ。サンパウロ到着予定は午後六時。
会費は一人八十レアル、九月十日までに申し込むこと。同船者に関する問い合わせは鶴我さん(電話=11・4796・1814)、または紺野さん(電話=11・4790・4040)まで。
申し込み先はService Viagens e Turismo Global (Rua Galvao Bueno, 33 – 7 andar – Liberdade, SP、電話=11・3572・8990)。