ニッケイ新聞 2009年8月25日付け
宮崎県人会創立六十周年式典に出席した東国原英夫知事。「二十七時間かかったが、県人の方に『当時は船で四十日も五十日もかかった』と聞き、言葉を飲み込んだ」とあいさつで笑わせた。祝賀会の途中、しばし姿を消したので、長旅の体を休めているのかなと思っていたが、氏のブログ(ネット上の日記)「そのまんま日記」を見ると、その際に更新していたよう。県人会の歓待に「感謝、感激、恐縮」との感想も。
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式典の前日二十二日、宮崎県人会で記者会見を行なった東国原知事。共同通信・名波正晴記者の質問に、「任期はあと一年半弱ある。今は県政にまい進し、地方から国を変えるとの志を新たにしている。(来年の参院選出馬も)ありません」と述べ、国政への転身をあらためて否定した。知事は自民党から衆院選への出馬を要請され、条件を提示した経緯がある。会見の司会を務めた谷広海理事は、「え? もう一度言って下さい」と聞き直し、母県での活躍を再確認。
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仏大手銀行ソシエテ・ジェネラルが、ブラジル政府認可のブラジル人学校「日伯学園」(群馬県大泉町、生徒数百七十四人)に、九月から奨学金の提供を始める。共同通信によれば、優秀な生徒ら二十八人に本年度分計二百万円を給付する。不況のあおりで昨年十二月以降、八十人が退学したことを知った同社東京支店の社員が同校を視察、「日伯の懸け橋になってもらいたい」と支援を決めた。今年はブラジルにおけるフランス年でもあり何とも心温まる話。