ニッケイ新聞 2009年8月26日付け
マンテガ財務相は二十四日、リオの「ブラジルの経済シナリオと期待」と題するゼミで講演をした。金融危機から脱出した国として、ブラジルは二〇一〇年には異なるサイクルで経済発展を遂げると表明したことを二十五日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
「危機脱出で、先んじる者他を制す。しかし、過去のサイクルではなく、新しいサイクルへの入り口にある。それは、二〇一〇年から始まる。危機を脱出できたのは、公立銀行が協力してくれたお陰」と自画自賛。
民間銀行が三%増の融資努力しかしなかったのに、公立銀行は昨年九月からローンを二五%増やした。クレジット危機にあるとき、民間銀行は自分のことしか考えない。
ブラジルは軍政時代、奇跡の経済発展を迎えた。しかし、その後にインフレという反動が来た。軍政時代の経済発展に難癖をつけないが、現在は経済発展の環境整備が行われ、あらゆる可能性が備えられていると述べた。