ニッケイ新聞 2009年8月26日付け
ブラジルの技術を使ってアフリカ(=阿)で生産したバイオ・エネルギーを、EUへ輸出するブラジル・EU・アフリカ三角合弁契約が十九日に発表されたと二十日付けヴァロール紙が報じた。契約書は十月六日、スウェーデンのストックホルムでルーラ大統領ら代表が署名する。
三角合弁は、世界に先立って前例を示すこととブラジルの新たなエタノール市場の開拓が目的だ。アフリカにとっては、下層階級の所得取得とエタノール生産技術の習得がある。
合弁事業のアフリカ本部は、エチオピアのアジス・アベバに設置され、アフリカ諸国で事業展開を行う。契約書の署名後、計画に参加するアフリカ諸国を中心に技術や精製所設備、建物で持ち株率を決める。
EUは、生産者兼輸入会社となる。EUが参加したのは、エタノールをグローバル・コモディティとするためだ。EUは二〇二〇年、消費エネルギーの二〇%を再生可能エネルギーに代替する計画がある。