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サンパウロ市ラッパで根こそぎ強盗=手製の武器に背広まで着て=市で15件、サンパウロ州では34件目

ニッケイ新聞 2009年8月27日付け

 二十五日夜、サンパウロ市西部ラッパ区のアパートで、サンパウロ市で今年一五件目、サンパウロ州では三四件目の根こそぎ強盗事件が発生した。
 二十六日付サイトやテレビニュースによると、事件発生は人の出入りの多い夜七時過ぎ。
 駐車場のリモコンを使って侵入したと見られる強盗団は、駐車場に入ってくる車の主や門番を制圧。強盗らは、非常階段に閉じ込めた住民ら約二〇人から鞄や財布などを奪った後、アパートへも出向き、持ち去るのに楽な品を狙って奪うという暴行を繰返した。
 「(銃で)頭を殴られて気絶した」と門番がいうように、外部の人間とは気付かれないまま、アパート内に侵入した強盗の一人は背広姿。ピストル二丁、拳銃二丁に機関銃一丁で武装していた。
 武器は手製だが、弾は軍警などが使うような実弾で、入手経路などは今後の捜査待ち。人質の一人が監視の目を盗んで行った電話通報で駆けつけた軍警とは、銃撃戦も発生し、犯人三人が射殺されたという。
 約二時間の強奪劇で人質とされたりしたアパート住民には、ケガなどの報告はないようだが、逮捕者六人、被弾して病院に運ばれたが死亡したのが三人という強盗団の本当の規模は不明だ。
 幸い一味が制圧され、盗品も回収されたが、一時パニック状態に陥ったアパートは防犯カメラも備え付けられた中流階級向けのもの。住民らは、目の前に突きつけられた犯罪増加の現実に大きな不安を覚えている。
 事件の捜査は先週結成が報告された根こそぎ強盗専門部署が担当。住民の一人が「治安の欠如で、肉体的、精神的な暴行」と言うように、犯罪増加で恐怖感に慄き、日々の生活にも支障をきたしている人も多い。
 経済危機で増加した犯罪は、景気好転で減少し始めたかに見えたが、二十日には、ケーブルテレビの修理を頼んだ家に、会社派遣の技術者を装った強盗侵入など、犯罪者側も様々な手を尽くしてくる。先の根こそぎ強盗専門部署の警部は、鍵の紛失などは、警察だけでなく、アパートやコンドミニアム住民にも知らせるなど、皆が連帯し、同種の事件発生を防ぐ工夫をするよう求めている。

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